Polyunus

ポリウーヌス(多と一):1型糖尿病患者が多面性を表現し、磨きをかけるためのブログです。

ぶどう畑に踏み入れて

いよいよワインの話をしましょう。

■入学
書店で本を眺めていたら、気になるのを見つけました。

図解 ワイン一年生 (SANCTUARY BOOKS)

図解 ワイン一年生 (SANCTUARY BOOKS)

パラパラめくってみると、これがおもしろいのです。ワインの本なのに、堅苦しさがなく軽妙なオタク語りで笑わせてくれます。

立ち読みで引き込まれた私は、すぐさま購入を決意しました。(が、中古を調べたら安かったので、ネットで注文しちゃいました。)

著者はれっきとしたワインソムリエで、千葉県でワインバーを経営している方です。でもオタクなのです。

ギャップが素晴らしいですよね。

この本は漫画半分、文章半分みたいな構成となっています。

漫画にはストーリー性もあり、ワイン初心者のサラリーマンが知識を身に着けていくという内容です。ネタバレにもなるので詳しくは読んでみてください。ストーリーも好きです。

特徴的なのは、ワインに使うぶどうの品種が擬人化されている点です。カベルネ・ソーヴィニヨンは優等生男子、ピノ・ノワールは上品な女子、シャルドネはみんなに人気な明るいアイドル…などなど。

このように学生としてキャラ付けされており、イラストから受ける印象で何となくワインの味が分かるという素晴らしいアイディアなのです。

もちろん文章でも知識を学べます。ワインの認証(AOC/AOPやDOCG)や産地の話など、補助イラスト付きで分かりやすいです。

そのまま説明するのでは淡白な内容も、著者の手にかかれば巧みな語りでおもしろオタクから説明してもらっている感じが出ます。読みながら普通に笑ってしまいます。

一読してワインへの興味が増した私は、それからというもの色んなワインを買って味を比べるのが楽しくなりました。

影響を受けてちょっと高めのグラスを、と言ってもタンブラーですが、買ってしまいましたね。有名なリーデル社のワインタンブラーです。

正直グラスが変わるだけで味に違いが出るのかは今の舌では判別できないのですが、雰囲気だけでも重要な気はします。

ワイン、それも特定の品種を飲むだけのために良いグラスを用意して、いざ飲む。これだけでスペシャルな気分になります。

こうしてワインが好きになったのですが、まだイマイチ認証についてよく分からなかったり、膨大な数の産地・品種や手付かずの外国語に切り込む目処は立たず…。数か月が流れました。

■選択授業

世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン

世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン

そんなあるとき、というか先週、この本に出会いました。

書店でかなり宣伝されているので目についたのです。こちらは対照的にすべて文字です。

簡単に言うと、こちらの本からはワインにまつわるエピソードを学びました。歴史を学ぶことでそこに生命が宿ったような生きた知識になりました。

すると自然に産地や外国語も身に着くんですよね。たとえば「ボルドー」が一番有名な産地で、「ブルゴーニュ」の中に「シャブリ」地区があって、「アルザス」はドイツに近いです。「シャトー」はボルドーの生産者のこと、「ドメーヌ」はブルゴーニュの生産者のこと、「レゼルバ」は通常より長い熟成期間、「ヴィンテージ」は生産年のこと…などです。

産地って大事ですね。でも遠く離れたフランスの土地をちゃんと考えたことなんてありませんでした。「この地区で高級ワインが生産される」というようなお決まりの場所がたくさんあるのです。そうした産地だけでも覚えていれば、ワインラベルを見る目も変わります。

エピソードも、どれもおもしろいです。五大シャトーの生産者が海外進出に乗り出したり、新世界のワインがいきなりブラインドテイスティングで高評価を得て盛り上がったり、新世界から旧世界に進出しようとした生産者が旧世界の国民から反発を受けて断念したり。

ワインで笑ったり泣いたりできる人たちがそこにはいて、たくさんのドラマがあります。

その熱をかぶって、私もワインがますます好きになりました。以前にも増して飲んでますね。

1000円台のワインばかり買っているのですが、たまにはボルドーの5級シャトー(安くて5000円台)とか、シャブリのプルミエクリュ(安くて3000円)とか、少しずつ試していきたい所存です。

あまり手を出していない新世界、特にカリフォルニアワインにも挑戦したいです。機会があればオーパスワンや、カルトワインなどの高級品も…味を知るのが楽しそうではあります。

これだけ飲んでいてとりわけ気に入ったワインが1つしか見つかっていないということは、「金を積め」ということなんでしょうね。

唯一飲んだ瞬間に「これは!」と思ったのが2000円の赤ワインです。
www.v-yamazaki.com

言語化はできないのですが…何かが違いました。

ぜひ飲んでみてください(ジュース的美味しさではなく大人の美味しさです)。

とっておきのワイン探しを続けていきます。